自動車イラスト講座
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※内容はすべて管理人の主観によるものです。必ずしも正しい内容とは限りません。


文化祭に向けて作成中のS15シルビア By管理人 


第1章 車(工業製品)を描く上での基本

車だけに限らず、計画的に大量生産される工業製品(例えばパソコン、シャーペン、携帯etc...)は、「完璧な形」をしています。
自然の物のように形を変える事はありません。
それを絵で表現するためには、その「完璧な形」をどうやって表現するかが問題となってきます。


まずは、ただの「箱」を題材にして練習してみましょう。

ここで注意する点は、「定規などは使わない」こと、「立体である事を意識する」ことの2つです。
フリーハンドで直線を描く練習と、空間把握の練習を兼ねています。

ティッシュ箱などを参考にして、まずは完璧な「箱」を描けるように練習です。
コツは「それぞれの辺が平行・垂直であることを意識する」ことです。


第2章 「パース」とは

さて、「箱」は上手く描けるようになりましたか?
次は、違う視点から箱を描いてみましょう。

何が違うか分かりますか?

「遠近感」が出ている事に気付くと思います。
画面左側が手前、右側が奥にあるように見えます。
これが「パース」です。パースをつけた描き方を遠近法とも言います。

次はこの視点から箱を描いてみて下さい。



これに陰影をつけるとこんな感じに。

陰影についてはまたの機会に・・・。


第3章 車の形を理解しよう

最近の車はどれも丸いデザインばかりですが、基本はどれも同じです。

セダンやクーペの場合、このような形です。
例えばハコスカもシルビアも、簡略化すればこの形です。

「何これ?」と思う方もいるかもしれませんが、基本を説明するにはこれくらい簡略な方が分かり易いはずです。

まず、フロントバンパーの下、ボンネットの上下、フロントガラスの上、ルーフの後端が全て平行になっているのが分かるでしょうか?
これが重要なんです。画像のような基本図を描かなくても、普通に車を描いている時にこれを意識出来るかどうかで、完成度は大きく変わってきます。


もちろん、慣れてきたらパースをつけても構いません。
実際の作例で図示してみます。


青い線の部分は若干パースをつけていますが、ほぼ平行です。
赤い線の方がパースが分かりやすいと思います。リア側を小さくする事で遠近感が出ています。

しかし、最初はパースを意識せず、「平行の部分」と、「それぞれの角度」を意識して描いてみましょう。最初に箱を描いた時と同じです。

ここからは「ひたすら描く」ことと「自分の絵を客観的に見る」ことが大事になってきます。
蛇足ですが、携帯のカメラで自分の作品を撮ってみると、違和感のある部分が見えてくることがあります。


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